「マッシブクラッシャー」について

 2021年11月14日にボカロ曲「マッシブクラッシャー」を投稿しました！！！🌁🌁🌁🏙️🏙️🏙️

inst➡https://www.dropbox.com/sh/8h5ek2fee01xomf/AABl4_59hFohoj3znNoVtFXga?dl=0

 今回は思い切ってポケモンを動画の絵に直接描いてみた。前名義の曲ではポケモンを示唆しながら描いてはいなかった。本当は剣盾発売日の11月15日に投稿したかったが、当日が月曜日で平日のスタートなので、ちょっとタイミングが悪いと思った。niconicoにupするのがめんどくさかったので、YouTubeのみの投稿。

概要

 超簡単に言うと、ポケモン剣盾の新要素「ダイマックス」が主題である。歌詞やインストにもポケモンの要素を散りばめている。最初やサビ終わりのゲームボーイの起動音みたいなやつは、現在放送中の新無印のオープニングテーマのオマージュ。Bメロ終わりには、1度目はリザードン🔥、2度目はジュラルドン🏢の鳴き声を加工して入れてみた。ラスサビにはその二人のキョダイマックスのときの鳴き声を入れている(二人と言ってもポケモンだから、正確には二体だ)。左がジュラルドンで右がリザードン。タイトル名が思いついたとき(年末年始くらい)、最初は巨ケモの曲のつもりだったけど、巨大化といえばダイマックスもそうだよなと思って、そっちにした。動画の絵は見ての通りキョダイマックスリザードンなんだけど、初めはポケモンを描かないようにしようと思ってて、でも上手く描けず、ポケモンを基盤にしてラフだけ描こうと思っていたのが勢いに乗ってポケモンを清書してしまい、仕方ないからそのまま動画に使っちゃおうという流れになった。

 今までポケモンの絵を動画に使うことを避けていたのにどうして急に使ったかというのは、syudouさんの「爆笑」という曲がきっかけ。それはある芸人のイメージソングということで作られているらしく、有名な方が非公式にそういうのを作るなら、僕くらいのちっぽけな存在でもやってもいいだろう、と思った。

丸一日かけて背景描いたけど、結局塗りつぶした。スタジアムの部分は以前投稿したヌメルゴン・オノノクス先生の絵で使えたので問題なし

曲の話

作った順番は

メロディ→インストゥルメンタル→歌詞

 アノイドアヌビスと同じ。歌詞にはまた苦戦した。(丸一日くらいかかりました…。)何も考えてないといつも同じような内容の歌詞ばかりになってしまう。今後歌詞をちゃんと考えるときはマインドマッピングとか、予め歌詞に入れたいワードをメモしておくとかしたほうがいいかもしれない。

 ジャンルはドラムンベース🎛、またはポストロック🎸…のつもり。1時間計って作ったBメロがすごくいい感じで、気に入ってる。Synthmaster Playerのコードにサチュレーターだかディストーションだかをかけて、刻んだ。1番までは3~4週間くらいでダラダラと、2番からは畳み掛けるように数日で猛スピードで作った(今年の8月1~5日くらい)。波に乗ってるときはトントン拍子に進むけど、乗ってないと一日中DAWとにらめっこしても全く進展がないので、乗ってるときに一気に作りたかった。

インストゥルメント
・リード…Synthmaster Player

 またこれ。欲しい音に近いものはこれを探ってればだいたい見つかるから、今のところシンセ音源はこれで充分。(探すのが面倒臭くて挫折することもある)

・ギター…Virtual Guitarist IRON

 アヌビスに続き今回もお世話になった。前と違ってコードでバリバリに鳴らしているので、必要不可欠な存在。目立ってないとはいえ、ミュートしたら迫力ゼロになる。一つ不満を挙げるとすれば、この音源はあくまでもコード弾き前提なので、自由な音階を鳴らして演奏するのには向いてないこと。2番Aメロのギターリフは別のギター音源を使ってる。ロージースネークのときにメインで使ってたメタルギターのやつ。まだ気付いてないだけで割と広く使えるのかもしれない。先月くらいにIRONのバージョン2が発売され、そっちでは単音入力にも対応しているらしい。別のギター音源を買うかどうかは、これをアップグレードして音の出方を確かめてからのほうがいいかもしれない。(引退するのにこの文面はおかしい)

・ドラム

 ほぼ全部ドラムンベースに特化したサンプルパックのループから。ループが300種類(キックとスネアだけのやつとハットとパーカッションだけのを合わせるともっとある)もあって、どれを取ろうかかなり悩んだし、決め打ちしたところもあった。アヌビスより前はドラムパターンも全部自分で打ち込んでいたが、僕のドラム打ち込み技術はあまり高くないので、聞き入ってしまうようなグルーヴは作れない。時間かけても低クオリティなら、時間かけずに高クオリティのほうが断然いいでしょ。と悟って、アヌビスはパーカッションとローファイパートをループから持ってきた。今回はほぼ全部。とても楽。何で今までループを使わないように拘ってたのかが不思議(ループに頼ったら、オリジナルの音楽じゃなくなってしまうと思っていた)。様々なサンプルが軒並みセールになっていたときに、最初はジャズ系のを2つ買おうと思っていたんだけど、どうせなら一方は違うのにしようとして探して見つけたのがこれだった。ジャズ系の方は全然使いこなせなくて暖簾に腕押しなんだけど、それと同じやつを見事に使いこなしてる曲(「ハツコイソウ」という曲です)を見つけて、僕もこんな風に使えたらなと感じた。

歌詞の説明

月並みな台詞さえ
微笑の的で溝の餌
習慣的 凪ぐ態度
飴 カレーだけ食べている

 「月並み」は「平凡な」という意味。ありきたりなセリフさえ、その言葉を発してるキャラが大好きなら、いとも簡単にファボリツの対象になるということを指している。Twitterは現在ほとんどやってないから知らんけど。Twitterマジ嫌いなんだよね。投稿報告するのもだるい。飴はダイマックスアメやけいけんアメ、ふしぎなアメのこと。カレーはキャンプのときに作るカレーとダイマックスカレーのこと。トレーナーのもとにいるポケモンたちはそれしか食べてないんじゃね？と思って書いた。

言ったもんだなエゴイスト
高配 高尚すら蚊帳の外
いい年して方恋慕
開いてるのか曖昧屋

 3行目まではほぼそのままの意味。4行目の「曖昧屋」とは、料理店などを装って裏で風俗店をやってる店のことを言うらしい。他人のポケモン二次創作嫌いがここでも無意識的に現れてしまっている。リザードンやジュラルドン視点の曲のはずなんだけどな。これは後付けだけど、「曖昧屋」は「あいやいや」にも聞こえて、アローラ!!のあいやいやと重ねられるというワード採用理由もあるにはある。

チャンピオンぶった偽物と
回送電車踏み潰し
対等謳った公式(オフィシャル)に
唾吐いて焼き尽くせ

 地方チャンピオンはポケモンの力を使ってチャンピオンに君臨しているだけであって、決して本人だけの功績ではない、というポケモン視点の皮肉を込めたのが1行目。公式ではどのポケモンも対等に活躍できるようにしてあるとか言ってたけど、蓋を開けたらむしろ逆じゃないか、というのが3行目。回送電車は、ふっと思い浮かんだ単語なんだけど、人間をぶっ潰すという観点で見ると満員電車のほうが良かったな、と今更ながら思った。回送なんか車掌しか乗ってないじゃんか。

葛藤 悪行 跪いて許し請え
下僕狩っている奴らへの 復讐だ
月光 岩塊 這い蹲って サバイバルゲーム
これがお誂え向きの終末だ
いつもいつでもうまくゆくなんて
勝手にほざいていな

 ダイマックスしたポケモンが人間の街を破壊するイメージ。散々悪事を働いてきた人間に向かって、悪態をついている。歌詞にゲッコウガが隠れてる。5行目は言わずもがな。サビで語感重視なのでA、Bメロほど深い意味はない。

言っておくが 酸い冗談
など遅かれバレるんだ
そんならまだ傷付いていたい
シたいだろ トワエモワ

 1、2行目はあまり意味は考えてない。各々の解釈に任せる。トワエモワはToi et moiで確かフランス語の「あなたと私」みたいな意味だったはず。Toi et moiはルギア爆誕の主題歌なんだけど、色んなとこ探してみても何も情報が無くて、聞いたことがない。シたい=性行為=傷付く なのは、米津玄師のMAD HEAD LOVEから来ている。この部分のインストは、めざせポケモンマスター20th Anniversaryの2番Aメロを意識してみたんだけど、結局全然似てない。終わり際の矩形音はめざポケ2002イメージ。

買った喧嘩も売り物で
所詮釣り意図垂らしている
人智の及ぶ範囲で
踊らされる飲まされる

 1行目はアヌビスの「討たない敵を仇にして」みたいな言葉遊び的なやつ。2行目の「釣り意図」は誤字じゃないです。深い意味は特にないけど。それより後は、人間どもの勝手気ままな思考によって操られるっていう意味。

信条奪った惜別と
一線切って痛み分け
ヒーローなんて夏炉冬扇
一辺倒 滅び尽くせ

 申し訳ないが、ちゃんと意味がある歌詞を考えられなかった。語彙力がなさ過ぎる。一線は越えるより元より切ってしまった方がいいというのが2行目。痛み分けは、自分と相手のHPを足して2で割る「いたみわけ」という技から。ここでいうヒーローは主人公のことで、「夏炉冬扇」は「(時期外れで)無用なもの」の意。

纏繞(てんじょう) 謙譲 赤い糸巻き付いて
下僕為っている我等への 罵詈讒謗(ばりざんぼう)だ
達観 錯簡 しがみついた馬鹿ばかり
これが手持ち無沙汰のサイクルだ

 赤い糸はメロメロ効果以外にも個体値を5つ引き継ぐアイテムで有名。繁殖ポケモンはいつもこれを持たされているイメージ。ちょっと(大きく?)話ずれるけど、MARETUさんの「うみなおし」という曲はどう聞いても僕にはポケモンの曲にしか思えない。MARETUさんは「コインロッカーベイビー」をはじめ意味深な歌詞や効果音、映像(ホワイトハッピーの目とか怖いよね)が曲中に多くあってそれだけ解釈も多岐に及ぶのだけど、僕なりの解釈では、僕が作っている曲の世界観となんとなく共通しているところがあるんじゃないかな、と思っている。時間に余裕があれば、うみなおしのポケモン手描きとか作ってみたい。MARETUさんは僕がボカロを好きになった&作るようになったきっかけなので、たくさん聞いてるし、それだけ影響も強く受けてるということだろうか。

リッター 鈍感 そんならいっそ大爆発
濡れて汚れた「勝ち」をぶち壊していけ
恐竜 怪獣 名目ばっか 飽きたのさ
これでサヨナラだよな ご主人様
たたかいつかれて猶眠れない
ナイトなど必要ない (あ あ あ あ)
全てを壊せどプログラム
勝手に叫んでいた

 最初のリッター 鈍感は、「リザードンだ」に聞こえてほしいなと思って並べた単語。大爆発は自滅技。2行目では、勝つためならなんでもするという精神が、本当の「勝利」の意味を見失わせているのでは、と言いたかった。3行目は、恐竜・怪獣系のポケモン目線の台詞。ゲームの中にいる限り、その力はどうしても制限されてしまう。その名に相応しく、ウルトラマンの怪獣みたいにやりたいよな！及び、トレーナーという存在に縛られたくないということ。5行目は再び言わずもがな、と言いたいんだけど、6行目に続く。ナイトはnightとknightをかけていて、nightのほうは、「戦い疲れても戦わされ、夜通し眠れない生活など糞食らえ」で、knight(騎士)のほうは、knight=ポケモンのことで、「元の歌詞(たたかいつかれておやすみグッナイ)のような元々決められたルールに従えないknightはトレーナーにとって必要ない存在なんだろ」。最後の2行は、いくら暴れ回ったところでそれは現実ではなく、人間にプログラムされた、管理された、作り出された行動であるから、意味が無い、無駄。の意味。

ポケモンに関しては、ゲームのことはあまり知らない、全然やってない、他人の絵は見れない、など問題だらけで、かなり情けない。でもそれに苦しめられながらもポケモンは好きだし、絵の才能が無くともポケモンを描き続けていたい。そこからの発想で完成する曲も多かった。自殺に追い込まれそうなほどの大ダメージを精神に負っても、きっと余計に好きでいてしまうのだろう。

今後について

 前にも言ったとおり、僕はこれにて音楽を終わりにする。でも、完全にやめるわけではない。ずっと前から、やめるやめると言っておきながら結局は続けているのが僕なので、遠かれ近かれ、復帰する日が来るはず。強がって音数の多いごちゃごちゃした曲ばかり作っていたけど、実際それは自分の理想や手癖に嚙み合っていない。復帰してからは穏やかな曲が多めになるだろう。DAWでMIDIノートの入力やエフェクト挿入などの操作をしてもいい時間を僕の中で定めたので、ペースは遅くなる可能性が高い。無事に大学受験を終えることが出来たら、作曲環境を整える。(KOMPLETEやStudioOne5など欲しい、あとvFlowerに歌ってもらいたい。音源に頼りたい。GarageBandだけで曲を作っている方には尊敬しかない。)←なかなか曲が完成しない原因として、書き出しとか作り込みとかしなくても、思い浮かんだメロディを少し入れるだけで満足してしまうことが大きい。一つの音楽に対する集中力が足りない。

 アニポケで、ヒカリのポッチャマがきのみ🍑をイーブイにはんぶんこしているシーンを見て、ダイパのエンディング「あしたはきっと」を思い出して久しぶりにそれを聞いて、こういう静かめな音楽のほうが僕は好きなのかもしれないと思ったりもした。というより、ダイパの主題歌はみんな神曲。アニメはリアタイで見ていたんだろうけど、何しろ小1の頃には既にベストウイッシュだったので全く覚えていないのが少し残念。

ゾロアークのストラップとDSタッチペン