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ボカロ曲【ならべ】解説

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データ

タイトル : ならべ

The English title : Form a Line

投稿日 : 2024年4月日

長さ : 2分37秒

歌唱 : 初音ミク

ジャンル : ピアノロック

BPM : 190?

キー : 

テーマ : ポケモンで一人で連続キルするという意味の「nタテ」(n=3か6であることが多い)

概要

 初の配信アルバム「ひよくれんり」収録曲。未投稿4曲の中から一つを配信開始後に投稿しようとは前から思っていて、そのうち1月に制作したこれを選んだ。テーマは上記の通り。ポケモンバトル界の上位に立つポケモン(軸はガブリアス)の目線で歌詞を考えた。イラストはオリポケガルダ。詳しいパラメータは設定していないが、タイプはドラゴン・ノーマルかドラゴン・フェアリーのどっちかで、特防と素早さが高く、種族値合計は530くらい(御三家の最終進化と同クラス)。すごく好みがバレるような絵になってしまった。自分の派閥は本当にオーソドックスなもの。不快に思う表現は色々あるが、それが曲のモチベーションになったりもする。音楽としては、普段ピアノをコードに使うときはリリースを0にしてリズムを作ったり刻んでみたりしているのが基本だが、今作ではリリースが音楽全体の響きになるようにした。実はリリースカットピアノだとその響きを作るのに色々と工夫が必要で捗りにくい。このあたりは音源やエフェクトによりけりだが、少なくともKeyzone Classicではリリースゼロでは響きは生まれない。次の曲では未使用のピアノ音源に手を出してみようかな。

 

歌詞の説明

ここに並べよ 邪魔者だから

幻だろうか 蓋が開いたマンホールのように
水にも動じずただ飛び出したから
将来全て報われた代わりに欠けている
本当の信頼 行方不明 繋ぎ止めるカラーコード
一等賞より大事な最頂点

 「~タテ」というくらいだから、一斉に倒されるポケモンは一列に並んでいるのかなというイメージで、これから倒そうとしているポケモンに一列に並ぶよう指示している様にした。幻=ゲームの世界。水にも動じずというのは、ドラゴンタイプは水タイプの技はダメージ半減だからのつもりだったが、ガブは等倍だな。脅威のポケモンは世代を重ねても脅威であり続ける(第六世代ははやてファイアローメガガルーラを筆頭にぶっ壊れだったので大幅にナーフされた)ことが多いので、これからも地位を保ち続けるだろうという推測で「将来全て報われた」。信頼してるとか好きとかの理由が強さだけにあるのだとしたら、強くない同種族も同じように思えるわけがない。つまり本当の信頼がない。カラーコードはモニターに映像を映すためのRGB値。

 

怒らせられてる どっか気に障ってしまった!
テンポ早くして終わらせてくれ 所詮は蛮触だ
偉いね その勇気は認めよう
本気の表情胸も高鳴らない

 気に障って怒るのは当然かもしれないが、ここではげきりんのことを表している。自分がポケモンをやってていつも気に障るのは、戦闘テンポが非常に遅いこと。その分レベル上げもかなり遅くなるから退屈さに拍車をかけている。「蛮触」とは、カタツムリの角のこと。「蝸牛角上の争い」ということわざがあり、蝸牛はカタツムリで、意味は小さなことやつまらないことで争うこと。所詮はゲームだろというのが自分の意見だが、一番そう思えていないのは他ならぬ自分自身だったりする。「偉いね」の部分は歌では「偉い偉い偉い偉い偉いね」と5回繰り返している。昨今のボカロ曲は同じフレーズを繰り返す傾向が強いから自分も真似しようとした結果。高確率で勝てるポケモンになると、相手が本気の表情でも慣れてくるとあまり気が乗らないと思う。

 

勝ち負けより大事な何かなんてものは存在しない
全部が全部関わっている 同調圧力だな
便利な世の中なんだ フローするトレンドイド

 「勝ち負けより大事な何か」はポケモンのOPテーマ「ライバル!」の一節から。1999年の曲のため、当時の映像はもちろん4:3。それに倣ってこっちの映像も4:3になるように横を黒くし、VHSテープで録画したときに発生するノイズ(お借りした素材➡️ 《フリー素材》VHSノイズ - YouTube )を乗せた。本来は「~がきっとあるはずさ」と続くのだが、自分はやり方がどうであれ勝ったほうが絶対正義という理念を持っているため、それには全く賛同できない。最近のポケモンは育成が楽になっているのだが、裏を返せばすぐ渦中に巻き込まれてしまう。トレンドイド(trendoid)は「無批判・過剰に流行の先端を行く人」という意味。インターネット、とりわけソーシャルメディアの普及によって情報の入出が激しくなり、便利にはなったが扇動もされやすくなった。

 

だけど絶滅しても廃棄してもパラレル 仕方ない
可哀想だけどそれ他人事だし打ち砕くしかないな

 ゲームの世界はプレイヤー別で動くから、一つのゲームでいくら殺されても捨てられても、他のゲームには何ら影響はない。他の人の心配事や決意は所詮他人事だから、やれと指示されればやるだけ。

 

邪魔者はどっちだ? まだまだ切れ味が
シャープでシャークならば色移る

 邪魔者は戦う相手のポケモンか、それとも自分を所有してるトレーナーか?と反抗心を示している。ここでの「シャーク」はガブのことで、レイジーシャークではない。ついでだから、アルバムに収録しなかったスラギ以降の曲について、なんで収録しなかったのかを説明しようと思う。「レイジーシャーク」「コージーフリーク」の2つは、ロージースネークも合わせてスネークシリーズとして別でEPを配信しようと考えているから(もちろん新曲も含めて)、「尽誠切刑」「サンカブンカ」の2つは全体のテーマに合わないから、「キョーテン」は非営利のイベント・無色透名祭Ⅱ参加曲であり、こちらも非営利目的で投稿しているためそれを営利目的に転換するのは矛盾していると思ったから。プレイヤーで聞きたいという方は動画から音声を抽出するサービスか何かを使ってください。無料ダウンロードの方のアルバム「チープディナー」については、改めて有料で配信みたいなことはしない、というかできない。後にリメイクした曲がある、プロジェクトファイルを消したため手直しが不可能、そもそものクオリティが低い、と問題が多い。「色移る」は剣盾以降のランクマッチ制度のこと。低い順に(ビギナー級→)モンスターボール級→スーパーボール級→ハイパーボール級→マスターボール級と続くのだが、そのデザインはボールの絵柄を変えただけ。勝つごとに昇級、つまりボールの色が移っていく。

 

怒らせられてる どっか気に障ってしまった!
テンポ早くして終わらせてくれ 初戦は敗退したい
懲りず蹂躙してる こうやるのが正義ってことらしい
上を見上げるとキリがねえから取り敢えず一帯で
強いね 神速無し故威張ってんの
そんな奴もまとめてここに並べ

 半音下がるタイプのラスサビ。ラスサビでキーを下げるのは自分の発想ではない。正義はさっきも言った勝ったほうが正義の考え方。ポケモンはかなりスペックが制限されている存在で、モンスター全体のくくりで見れば非常に強い奴も多々いる(上を見上げるとキリがねえ)。神速は強いでんこうせっか的な技「しんそく」。HGSSポケモンとの付き合い方について聞かれるイベントがあり、ポケモンへの配慮が足りないような選択肢を一度も選ばずに終えると最後にしんそくを覚えたミニリュウを貰える。選んでしまってもミニリュウはもらえるがしんそくを覚えていない。ガチ目にやりこむならばポケモンへの配慮などできないので、外面ではしんそくミニリュウを貰えても本心では貰えない。そんなトレーナーもまとめて倒してやるという宣戦布告で締める。

 

2年前のデザイン