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ボカロ曲【エフ】解説

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データ

タイトル : エフ

The English title : F

投稿日 : 2024年3月30日

長さ : 3分13秒

歌唱 : 初音ミク

ジャンル : 

BPM : たしか140

キー : 覚えてない

テーマ : フライゴン

概要

 22年から始めて今年で3回目となる330(フライゴン)曲。グラファルは21年作の手直し、こうりんは20年作のリメイクだったが、今回は完全新作。今まで作ってきた曲とは違うエレクトロニクス調のジャンル。前2曲は別の人の描いたフライゴンを軸にしていた。今作はそれらから絞り出せる音楽性や歌詞がほぼなくなったためフラットなフライゴンのイメージを利用した。前2作に関連する歌詞も入っている(歌詞繋げるのが癖になっている)

 

歌詞の説明

鏡写しでもないみたい 最初から
優遇か不遇か 命があるかも分かんない
いくつあっても足りないくらいの段ボールには
猫被りの洗脳機材が揃っている
あぁもうダルいわ 帰らせてもらうわ
そんな一言で踏み躙るとは
こんなの作った奴の気がおかしい って言われている

 音楽としてはグラシアスコール以来のイントロパートなし。Aパート部分はずっと同じ和音で通していたり(前例はコーロCパート)、コードにKeyzone Classicを使わない、使用頻度低めのBPM140~150帯だったりと色々な試みをしている。ドラムパターンはピノキオピー版ココロナンセンスがモチーフだったりする。

 フライゴンのキャラクター性は描く人により違うので、フライゴン自身はドッペルゲンガーを見ることはないという意味の「鏡写しでもない」。フライゴンは公式ではゲーム映像に登場したりグッズが多かったりと優遇されているようでプレイヤーからは尖った強みを持たないとあしらわれている不遇さも持ち合わせている。段ボールは動物を捨てるときに使う入れ物の代表格。カタカナではなく漢字の段にしたのには何か理由があったような気がするが覚えていない。「猫被り」には努力値を下げるきのみのひとつ「ネコブのみ」の「ネコブ」が隠されている。食べるとなつき度が上がるのだがそれがマインドコントロールっぽいと思って洗脳とした。それが段ボールに詰まっているのはマリナードタウンのまとめ売りから連想した溜め方。

 「あぁもう~とは」は自身のポケモン経験より。ソウルシルバーでバトルファクトリーを初めてやったとき、初戦に当たったのが昔ギャルのような口調のおとなのおねえさんだった。初戦で負けて惨めな思いをした…おかしいって言われているのはもちろんフライゴンの方。

フライングスタートでも追い抜かれてる
ぶっちゃけ全て劣って でもしっかり舞は踊って
控えめなんですか それとも意地を張るんですか
答えは明らかでも抗いたい
フラフラしちゃってもう 疲れた競争ゲーム
選ばれていた理由は 子供っぽく無邪気なハート
それでもいいんですかって刺されたが最後
踏み違える結末 私はスレイブ

 サビ歌詞パートの最初にフラと置いてフライゴンを連想させるようにしている。フライゴは2002年からのスタート、後続のポケモンがもちろんたくさんいるわけだが、彼らに能力を追い越されてしまっている。劣る点が色々とあるがガブにできなくてフラにできることとして、りゅうのまいがある。控えめと意地を張るは性格。特攻タイプか攻撃タイプかでどっちにするか選ぶ。ルビサファのときはドラゴンタイプの絶対数が少なく、仲間にできるのもほぼホウエン出身のみで、第3世代ドラゴンタイプのフラ系統・マンダ系統は注目されていた。ポケモンレンジャーのパッケージイラスト飾るくらい。当時幼かった人等からすれば使いたくなるのは当然のことである。ちなみにルビサファ発売当時自分は胎内(市のほうではない)でした…それはともかく、その昔から能力値に関する研究は行われていた。ポケモンを本格的にやりこむきっかけになることを刺されるとした。

 

砂が目に入って痛いみたい こんなはずじゃ…
ユグドラシルの色が変わるまで生き延びた
どんな綺麗な花も原理は曲げられないから
弱い 弱いと馬鹿にしてる奴らに
…何もできない

不落の城でも溝に蹴落とせ
真面目な性分故に取捨選択さえもスパって
臆病なんですか それとも陽気でいるんですか
どちらでもいいだけまだマシだね

 超ポケダンフライゴン(♂)は体力が少なくなると「目に砂が…ごほっごほっ」みたいなことを言う。カバーあるくせに。カンムリ雪原にガラル3鳥のキーとなるでかい木があるのだが、それをユグドラシルに例えている。リスもいるし。フラはアルセウスから一旦リストラされているため剣盾をひとつの区切りとした。SVの追加コンテンツは仮面の途中で止まって以降全く起動すらもしていない。あんなに頑張ってたんは一体何だったんだろうか。後半はそのまま。溝に蹴落とせというのは、じわれのことを言いたかった。臆病と陽気も性格。臆病はA↓S↑、陽気はC↓S↑。いくぶんか前にはなるが、剣盾からミントで性格補正を変えられるので実質生まれの性格を気にしなくてもよくなった。新しいネタがないのは、自分のデータベースをアップデートする気がないから。

 

砂漠ニ嵐ヲ 戯れついてくる妖精を
ちょっと一言で踏み躙ってみたい
劣等感をなくして仲良くしようよ って言ったのは誰?

 前2作と関わらせている歌詞。躙って「みたい」なのはエフのフライゴンと降臨のフライゴンは異なることを示している。下段の言葉はグラファル繋がりだが実はグラファル(ツー)ではこのネタには触れていない。実際はそこから広げた別フライゴン同士の会話のような一節。

 

フライングスタートでも追い抜かれてる
ぶっちゃけ全て劣って でもしっかり舞は踊って
控えめなんですか それとも意地を張るんですか
答えは明らかでも抗いたい
フラフラしちゃってもう 疲れた競争ゲーム
選ばれていた理由は 子供っぽく無邪気なハート
それでもいいんですかって刺されたが最後
踏み違える結末 あなたはスレイブ

鏡写しでもないみたいな存在を見る
優遇か不遇か 命があるかはキミ次第

 サビは1番とほぼ同じ。ここまで来れば「私」を「あなた」に替えている理由は分かるだろう。あと、同じ歌の中で二人称を変えるというのを昔からやりたかった。ニュアンスは、「あなた」は特定の誰か、「キミ」は不特定多数といったところだろうか。

おまけ:フライゴン版 自分の尾を掴んでるフラを描くのはちょっと心苦しいです…