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「尽誠切刑」「サンカブンカ」について

2023年6月3日,4日にボカロ曲「尽誠切刑」「サンカブンカ」を投稿しました!!! 🐺🐶

↑の犬の絵文字だけど、スマホだとSHI☆BA☆I☆NU*1なのに、パソコンだと違う…残念…

※確認不足で投稿動画諸々のタイトル入力を全部間違えてしまいました…本来は「切」のほうが正しいです…

inst➡ https://piapro.jp/uraishitokage

 

概要

 今年の4,5曲目。「ロージースネーク」投稿から2周年記念の2日連続投稿。今年に最初に立てた目標であるこれにて今年の最初に立てた「5曲以上投稿」は達成だが、まだ数は増える。というか、一昨年・去年があまりにもペースが振るわなかっただけである。「サンカブンカ」は 2020年9月 に制作・投稿していた同名曲のリメイクとなる。オリジナル版は削除してしまったため、比較はできない。2020年制作曲は、4月分までは奇跡的に残ったのだが、5~12月分は同年末に(塵は2つほど残っているが他は)完全に消滅している。消滅してから月日が経過したが、いまだメロディや構成をはっきりと覚えているものがいくつかある。それらを現在の作風に合わせ修正した上でもう一度聞こえる形で復活させる計画を始動し、その第1弾が2022年5月の「チープディナー」だった。直後にスランプに陥ったせいで2022年はそれきりだったが、今年は本格的にリメイクを進められそう。もちろん完全新作も鋭意制作している。タイトルの由来は恐らく「惨禍」・「文化」。この曲の趣旨は、当時のtxtファイルによると「二次創作は普遍」。当時歌詞を書いたときの記憶を思い出しながら歌詞解説をしていく。「尽誠切刑」の方は3月下旬に作った完全新規で、当時の心情を色濃く反映した歌詞になっている。この更新では「サンカブンカ」のほうを解説する。

「サンカブンカ」BPM:146(?) TIME:3分11秒 スケール:BMajor→CMajor ジャンル:ポップス、和風 

「尽誠切刑」BPM:176 TIME:2分19秒 スケール:A#Major ジャンル:デジタルロック、ポップロックチップチューン

インストゥルメント

・リード…YANGQIN など

 楊琴(ヤンチン,yangqin)という中国の伝統楽器VSTをリードに使用している。琴と音が似ているので和風音楽にも使える。これは2020年末にNative Instrumentsから期間限定で無償配布されたもの。本来いくらなのかは知らん。今回は和のテイストが表れているが、簡単に和風にできる「47抜き」*2という手法がある。主旋律の音階から数えて4音目と7音目(CMajorであれば、ファとシ)を使用メロディから引き抜くだけ。

・コード…Keyzone Classic, Virtual Guitarist IRON2

 前者はリリースを切って左側に、後者は右側に。エフェクトの掛け方がうまくいって響きの良い音にできたため、FX Chainを保存しておいた。ギターは実は入ってますよというくらいの裏方。アノイドアヌビスやマッシブクラッシャーでも主先導ではないが要になってくれていた。

・ドラム…BFD3

 「こうりん」から引き続き両方で使用。一流の音源だけあって、カバーできる範囲はとても広い。何を使ったのかはメモしていない。

歌詞の説明

実態見たならばいざ往かん
行楽日和の事変の地
実解求めるは曰く痛い
動脈さえも汚したいか

 幼い頃、まあそれこそ小6いっぱいまではポケモンに年齢制限を組み込むことことが一般化しているなんて思ってもいなかった。様々な二次創作ゲー厶を知ったのが小6の3学期だったけどまだ二次創作に対しての偏見なんてなかったかな。(ある人へ>チャットで僕がツバチカやってたの覚えてます?)今はひねくれちゃって何も見たくないけど、実際は楽しい場所なんだろう。その真実をもう知りたくはないね。というのが3行目までの説明。4行目は実際の人体構造による。心臓から各部に送られる血液を動脈血といい、各部から心臓に戻ってくる血液を静脈血という。動脈血は事前に肺で酸素を受け取っており、各細胞・組織・器官のエネルギーとして使用される。そしてそれらの排出物を受け取って心臓に戻って、今度は肺に送り出され二酸化炭素といった排出物を体外に排出し、酸素を受け取るということを繰り返している。要するに、動脈血は綺麗で、静脈血は汚いということ。もとより流れる血ごと悪に染まりたいのかという意味。

 

接待したり顔見ていたいだろ
冷めたら見捨てられヒトリキリ
別解祈るのは馬鹿らしい
見た目と中身は紙一重

 偏見なのかな。SNSなどで創作物を公開している人はみんな自分のものが一番だと信じてやまない顔をしている。その上優れている。僕はそんな顔をする資格がないほど劣っているんだな。流行りは一時的で、一発屋の場合1年も経たずに注目を浴びなくなる。あったかいんだからもふなっしー日本エレキテル連合加計学園恋ダンスもバブリーダンスも昔の話。PPAPは長続きしたほう。巷の流行に無関心になった2021年からのことは何も知らない。「ヒトリキリ」と片仮名になっているのは、当時同時並行で制作していた「憂鬱アヌビス」(アノイドアヌビスの原型、面影はまったくない)で共通させようとしていた文字列。

 

好意が歪んで行為に走る
猶予も充てず逼塞に負ける
だが日常茶飯事さ じゃれ合いも
机上の空論と見做されるだろう

 …逼塞(ひっそく)とは、切羽詰まった状況みたいな意味。「スクラマイズ」で知った。ここでの「机上の空論」は、興味がある人にとっては価値あるように見えても、興味がない人には何も感じない事物の意。

 

讃歌上げて団体 沼地に跳べ
束の間の逢瀬を永久に見て
変わり果てた姿さえも壮麗か
その時点で既に蝕まれていた…

 実は、イントロ・1~2番間の間奏・アウトロとサビのコード進行は全く同じである。ピアノとドラムはコピペで、7,8小節目を修正しているに過ぎない。制作スピードを上げるための簡略化手段のうちの一つ。近い例でいえば「KING」など、どのパートにおいてもコード進行が同じでも成立している音楽がある。コード聞き取りを意識しなければ同じであることも気づきにくい(多分)。サビの歌詞は概ねそのままの意味。「変わり果てた姿」は死骸に対して使うことが多い言葉。オリジナル及び一次創作はそれ自体がキャラを生かす手段になっているけど、二次創作は死骸を操っていることにならない?自分自身が描いているその瞬間はそう意識することはないけど、モチベがないときに客観的に考えているとそう思いがち。

 

奇怪腐り果て見る宛もない
仏の心は地獄行き
裏も無さそうな御人好しも
遂には誘われバッドエンド

 グチャグチャと気持ち悪い音が鳴っているが、この音は旧バージョンでも同じパートで使用していた。synth1のパラメータを適当にいじったらできた(プリセットとして保存してあり、名前は「Tadano Noise」)。「見る宛もない」ってなんか変だな…と思っていたら「見るに堪えない」が正しい言い方だった。アヌビスでも言葉の使い方間違えていた。*3「バッドエンド」の部分は旧版では「〈終末〉」と書いてバッドエンドと読んでいたのだが、ここだけ特殊な読み方なのも浮いているため読み方通りに修正した。

 

溝を飲みながら皿を待つ
さながら弱者のすることだ
其等と此等の上と下が、
覆ることすら物語。

 ここは「チープディナー」意識。ROM=食客というイメージがずっとある。なぜかというと…赤の他人のHNを言う可能性があるので避けておこう。「其等」=ポケモン、「此等」=人間。その関係が覆るものといえば、B2W2の映画くらいしか思いつかない。それもあくまでフィクション(の中のさらにフィクション)である。カラテオーだけ謎にずっと覚えてんな。

 

惨禍作り媒介 在るが儘に
カルトなきオカルトは蚊帳の外
許し難き愚者もいつか仲間だと
思えるまで苦しみ続けるのか?

 この節を書いている人は途中で寝てしまいました。…じゃなくて、ここほんとにどう書けばいいか分からない。自分の信念も独断も誰も深くは考えていないという孤独感に急に襲われている。だから、自分の世界で書いた歌詞の説明なんてするだけ無駄じゃないのか。前の月曜火曜は孤独が恐ろしすぎて吐き気に変わりそうだった。嘔吐だけはマジで嫌だから気合で耐えた。

 

猛威を奮った卑しい蔦
休養はつまり道の外れ
命賭け描いた血の跡にも
無駄な努力の成果が出ているぞ

 蔦ってもうツタージャしか出てこないんだよな。絵を本格的に描き始めるよりも前の考えていたストーリー(2012~2015)では、ツタージャのニックネームが「蔦蛇」だった(そのまま,しかも被りがあった)。全然歌詞の説明できてない…サンカブンカにおいては本当にそのままだから説明のしようがないね。2行目は、平日は仕事や学校をこなして、休日は犯罪に手を染めるという意味。「努力の成果」に「無駄な」を付け足したのは、当時から好きだった曲「あたしデイ・ドリーマー」の歌詞による。今もよく聞いている。いうて枕詞*4

 

讃歌上げて団体 沼地に跳べ
束の間の逢瀬を永久に見て 
変わり果てた姿さえも壮麗か
その時点で既に蝕まれていた!

惨禍作り媒介 在るが儘に

カルトなきオカルトは蚊帳の外

許し難き愚者もいつか仲間だと

思えるまで苦しみ続けるのか…!?

 歌詞は1番2番サビと同じだが記号のある部分をちょっと変更。言葉の部分は同じなのに後ろにつく記号だけで込めてる感情を変える「マネマネサイコトロピック」みたいなことをやりたかったけど格好良くはできんかった。

次の曲について

 実は、今年に入ってから制作スピードがとても早い。1月は「カルカメルカ」「レイジーシャーク」の2つ、3月は「こうりん」含めて2つ、4月に「サンカブンカ」、先月はなんと4つも完成した。一昨年は1曲ごとの質の差が大きく出来の悪いものは出し渋って没にし、去年はスランプに陥って半年以上空白になり、2年とも投稿数が少なかった。スランプ脱出後からは作風や出来が安定して満足のいくクオリティ(満足のボーダーラインが下がって、妥協しやすくなっている可能性がある)且つ比較的ハイスピードでの制作が叶うようになったようだ。制作が早くなったのに投稿が遅いままだとどんどんストックが溜まっていくばかりなので、方針転換してしばらくは月1かそれ以上のペースで投稿して効率的にストックを消化する。制作ペースが遅めに戻ったらまた2,3ヶ月に1曲投稿になる。さすがに作りすぎたと思って今はDAWを開くのは自重しているが、遅くても夏休みにはまた新しい制作に取り掛かると思う。

*1:しばいぬ?しばけん?

*2:ヨナ抜き、ニロ抜きともいう

*3:「働かせられている」❌「働かされている」⭕

*4:単純に「無駄」という意味はない