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「こうりん」について

2023年3月30日にボカロ曲「こうりん」を投稿しました!!!🐲

 

 

inst➡ https://piapro.jp/uraishitokage

 今年の3曲目かつ、毎年3月30日を新曲投稿日とする挑戦の2回目。ペースはなかなかいい。今年は7曲くらい投稿できるかもしれない(高望み)。

 

 

概要

 この曲は実は本当の意味での新曲ではない。2020年2月に投稿していたUTAU処女作「降臨」(◆重音テト、以下①)、及び同年11月投稿した「再降臨」(◆音街ウナ、以下②)、さらに2021年11月に作りアルバム「チープディナー」に収録した「コウリン」(◆初音ミク、以下③)を作り直したものになる(以下④)。つまりこれはバージョン4。テト→ウナ→ミクと歌い継がれているのも感慨深い(?)20年11月ver.は削除してしまった。①~③はそれぞれ1から別々だが、今回の④は③のプロジェクトデータを再利用し、音源差し替え、音量調整、調声見直しなどを行ったやや簡易的なリメイクになっている。聴き比べ用に、①③のリンクを貼っておく。

※2023年4月2日追記:リンク貼り忘れていました…改めて貼り付けました。

 初期バージョン当時は有料の音源なんて持ってたもんじゃないし、calkwalkのデフォルト音源と、あとはフリーのシンセをリードに使ってたくらい。スケール機能も使ってなかった。ちょっと遅れたが、「降臨」シリーズのテーマはフライゴン。2019年4月に見たフライゴンのイラストに大きなショックを受け(清楚なイメージだったフライゴンが、それでは凶暴なモンスターのように描かれていたように見えた)、2019年5か6月に書いた歌詞を使って2020年の1月に曲を作った。初めてネットに投稿したオリジナル曲なので思い入れも深く、今回含めて3回作り直している。投稿日の3月30日は、フライゴンの図鑑番号が330番であることに由来する。去年の「グラファル」はガブリアスもかかっており、投稿時間が午後4時45分(図鑑番号445番)だった。歌詞はバージョンによって一部異なる。タイトルが平仮名なのは、ポケモンの技名や特性がいまだ漢字無しで表記されていることから。近頃の曲名は片仮名縛りのように思われているかもしれないが、別に厳密にこだわっているわけではなく、必要なときは崩す。動画の絵は新規公開を休止すると言った2日前に描いた。

 伴奏、リードはイントロと2番の後の間奏はほとんど変化なしだが、ボーカルのメロディ、ベース、コード、アレンジはそれぞれ異なっている。そのときどきの感性に合わせてるから。メロディの感覚は本当に変わった。前の方がメロディラインの幅は広かった。⏪確認してみたらこれとほぼ同じ文章を「チープディナー」の解説のときにも書いていた。使いまわしていたかもしれない

インストゥルメント

・リード…Synthmaster Player, Creepy Piano, Zebralette

・ギター…Ample Metal Hellrazer

 レイジーシャークに引き続き利用。③で右側に振っていたギターの音を今度は左側に振った。③の左側ではIRONを当てていて、曲全体がギターで成り立っていてロック感強めになっていた。

・ベース…MODO BASS

 ③ではBass Slapperだったものをそのまま置き換えた。低音域はお馴染みの太いパルス波とサブベースで補完している。

・ドラム…BFD3

 BFDがやっと登板。今回はロックの色が強めなのでそれに準じたドラムはかなり調和している。触れた感想としては、グルーブ機能の使い方が分からなかったが、アプリ内エフェクトが充実していた。スネアはプリセットからDistortionを強くかけ、迫力を出した。

・その他

 所々にはMagical 8bit Plugin 2の矩形波三角波がある。セクションによっては電子音楽系のキックを用いているところがある。ボーカロイドの発音入力、調声にはpiapro studioを使っている。マッシブクラッシャーまではピッチの緩やかな変更などには別ソフトのvocal shifterというのを使っていたが、③を作ってるときにpiapro studio内でピッチ変更が出来ると知って、いちいち別のソフトにwavを移し替える手間が無くなった。

歌詞の説明

いつもいつも いつも通りだ
絆された不条理噛み締めて
ずっとずっと 優越的だ
紡がれたレッテル剥ぎ取って

「噛み千切ってやろうか?」
「ぶち殺してやろうか?」
「もうウンザリなんだよ」
「隠れているばっかじゃ」

 昔の僕が歌詞を書いたとき(2019年5月か6月)、どんな意味を考えていたかまでは覚えていないので、今の僕から見た解釈。いつも通りの不条理は、普段から不遇の扱いを受けること。レッテルを剥ぎ取る優越的存在は人間。二次創作ではオリジナルでの観念がたやすく覆る。セリフ部分は弱者が強者へ煽っている様子。冒頭の文字化けは、フライゴンの図鑑説明を意図的に文字化けさせたもの。文字化けに使ったサイトはこちら🔽

 

半ば厳しい世界線
死ぬも生きるも自分の意思次第
なかなか可愛い怖さだ
覆われた目の色 血に飢えて

「見下してやろうか?」
「お前よりは強いぞ」
「この私なんかに」
「刃向かうのかよ!?」

 自分の意思っつってるけど自分も何もないな。意思自体二次元のキャラには存在しないだろう。性質は普通の人間と全く同じだが、意識を持たない「哲学的ゾンビ」説が存在するが、二次元のキャラはもしかしたらそれに該当するのではないだろうか。3,4行目は凶暴フライゴンの形容。セリフの「私なんか」というのは、「降臨」では「私様」だったのを、やや自虐的要素を含めるために「再降臨」で書き換えたもの。

 

冷め固まった氷塊も
重くのしかかった容量も
一度この地に降り立てば
全部ゴミクズ同然だ

 氷塊=こおりタイプ技。じめん・ドラゴンタイプの4倍弱点。4倍弱点といえば、SoundCloudに載せたボツ曲「ドリル」に「4倍弱点突かれてりゃ 金輪際一生モノのまま」という歌詞があって、弱点突かれやすいポケモンは描かれる際高確率で受けになっちゃうよということ。サザン。重くのしかかった容量:「のしかかる」と、本家ゲームの多すぎる内容量。え、少ない?動画の所々に挟まれるモノクロのモザイクは、自分が描いたフライゴンの絵に強いモザイクをかけて、彩度を0にしたもの。

 

重傷背負ったコミカライズ
「命懸けてんだ」 当たり前だ
世界に降臨 異界にFALL IN
悲惨な飛散を受け容れろ

 コミカライズ→漫画化。自分より何かしら一つでも能力が勝っている人のことが恨めしくて辛い。自分は充分ポケモンに対して物理的にも精神的にも強く接してきたつもりなのに、自分以外の人は全員自分の感情も能力も簡単に超えていくから。後半は韻。

重症間近のノーマライズ
モウ壊レテンダ、馬鹿ハ寄ルナ。
世界を征服 異界を冥福
熱い欲望を手に入れろ
ああ 古い宣告灼き尽くせ

■■■

 サビの一部を平仮名から片仮名に置き換えると千本桜っぽくなってしまうが、それは別に意識していなくて、先述のイラストのタイトルがそうだったからというのが理由。■■■の部分は、「ふりゃ」と言っている。フライゴンの声的なやつ。pixivにはちょっとだけタグ登録されてるのがあった(何年前の記憶?)。ノーマライズ→一般化。この辺の歌詞自分自身でもよく分からない。当時何考えてたんだろう…🐸<[なにかんがえてるの]

期待外れの運命だ
溜め込んだ情熱投げ棄てて
何も知らないフリしては
ただ列に並んで求めてる

「蹂躪してやろうか?」
「手を拱くくらいなら」
「好きにしてもいいだろ」
「もう逃げられないぞ」

 ここもよく覚えてないんだよな。前半の前半(~投げ棄てて)は多分自分のこと。前半の後半(~求めてる)は消費者のこと。何の消費者かは伏せる。思い出した。この曲の歌詞の、「」に囲われている部分は、凶暴フライゴンの台詞という体だった。あの一枚から余計な想像を掻き立てたものだ。それほどの衝撃でもあったということだが。次またあれを目にすることがあれば、本当に絵をやめるかも。絶対に来ないとは思うけど、実内容の漫画を見た日には…

 

じゃれついてくる妖精も
辛く当たりたい重大も
一度怒りを解き放てば
みんなただの馴れ合いだ

 またLo-Fiを突然投入(「また」とあるが、前回は何だったかというと「アノイドアヌビス」の2番)。Lo-Fi大好きかよ???まあ実際好きだけど。お手軽ジャンル変更means。ここのドラムはループから。じゃれついてくる妖精は、「じゃれつく」を使うフェアリータイプのこと。だいたいのドラゴンタイプにとっての脅威。ドラミドロアーゴヨンなどのどく複合、レシラム(ほのお複合)、ディアルガやジュラルドンなどのはがね複合であれば等倍に抑えられる。

 

見せびらかされて 失った正しさ
くだらない 魅惑罪 楽しいだろうね
「やり過ぎくらいが丁度いい」と言ってた
期待を裏切らない 人気者なんだね

 この部分は1~3作目から歌詞を大幅に変更した。実質後発であるグラファルの歌詞を入れ込んだ。自分でページをスクロールしたとはいえ、今自分の記憶に残っている絵はそれがそこに表示されるとは予期していなかったので、ある意味では「見せびらかされた」ということになるかもしれない。他の部分は説明のしようがない。

(1番サビと同じにつき省略)

砂漠ニ嵐ヲ巻キ起コセ

 ラスサビは絵にちょっと変化を加えて、レインロート*1の目を真っ赤にした。フライゴンの別名は「砂漠の精霊」だが、トンボの漢字「蜻蛉」も「せいれい」と読むらしい。ルビサファのときは平仮名表記で、後に精霊の漢字が充てられたが、当時は「蜻蛉」もかかっていたのかもしれない。来年の330曲のタイトル考案で、蜻蛉精霊で「セレセレ」っていうタイトルもありかもしれないと思ったが被りがあった。今の予定では来年の330曲のタイトルは「喰ライ損」。果たしてこの案が来年の投稿報告のタイトルにあるのだろうか。初期バージョンでは「砂漠」は「地獄」だった。1番の終わりだけに入れていた「ふりゃ」を④ではラストにも入れた。今までの曲と比べ音が無くなったあとの空白期間が長いように聞こえるが、実はドラムのシンバルの音がずっと反響していて、動画/音楽の終わりまで小さく鳴り続けている。動画の最後の最後にモノクロモザイクがもう一回出てくるが、特に大きな意味はない。「降臨」は、これから先も、自分の能力の変化を確かめるために、何度もリメイクを重ねていくつもり。

 

🔼背景はさすがに手描きではない。1年前の「グラファル」の絵と比べると描き込みが明らかに違っていて、1年の間に画力が上がったと思われそうだが、別にそういうわけではなく、グラファルのほうが簡素すぎただけ。

 新規イラスト公開休止中ではあるが、せっかくのフライゴンデーなので掲載する。全身を描いたのは実に1年ぶりになる。pixivに投稿する気はない。そもそも、絵描きと同じ土俵に立つ資格がないと判断して去年退会したのに、ブックマークを目的に再開し、挙げ句まだ一つもブクマできていない始末だ。

次の曲について

 この辺りに投稿したい!というのはあるが、それに間に合わなければその制作は没になってしまう。2020年は制作曲が最も多い年だったが、活動が嫌になってデータを削除してしまった、2021年は制作曲自体は多かったが、動画の投稿タイミングを見計らった末に逃してしまったものが大半、2022年はスランプになった、と3年後悔しているから、今年こそは後悔のない作曲活動をしたい。完全新規も、2020年の削除したもののリメイクもしたいな…。次は動画も含めて既に完成しているが、来月のGW中に投稿しようと思う。

余談:近況報告

 体調に大きな問題は起こっていないが、感情の起伏が以前より更に激しい。就寝を忘れてぶっ続けで絵を描くのに集中できる日もあれば一日中寝っぱなしの日もあり躁鬱質のようである(プラス:マイナスの比は、前よりもマイナスの方が大きくなっている)。毎日のように過去に見たイラストを思い出し(稀に見て)、憎悪が絶えず、絵を描くのをやめたい、pixiv退会したいと数時間落ち着かないが、自曲の動画の絵を自分で描いている以上引退できないというジレンマがある。旧来の趣味と真剣に向き合うため、ゲーム制作・過去シリーズ巡りは休止している。HOME対応し次第バイオレットをはじめからやり直す計画もあったが、すぐに実行できるか分からない。体調面に問題がないということは、何かしらの精神疾患を発症するレベルで負荷をかけないと自分が本当に苦しんでいることを示せない気がする。

*1:2023年4月2日追記:動画の絵に描いたのはオリポケで、その種族名。前記していたつもりだったが消していたらしい