基本的に毎日更新しています。
漫画や新曲解説など 重要性の高い記事が埋もれやすいので、ページ右のブログ内検索 または タグ検索を利用することをおすすめします。

「グラファルツー」について

2023年11月21日にボカロ曲「グラファルツー」を投稿しました!!! 🃏

inst➡ https://piapro.jp/uraishitokage

 

概要

 久しぶりの新曲解説。投稿後すぐに更新できなかった(全く書いていないわけではない)アファニティ・ウォーテダリーブ・キョーテンの解説も今度まとめて更新しようと思う。

 この曲は 2022年3月30日 に投稿した「グラファル」のリメイク。初期版は2021年3月に制作した「ソウシソウアイ」で、そこから数えると2年半を経てのリメイクになる。当時は作り込みにムラがあり、ちょっと音源を差し替えただけのグラファルも正直及第点とは言えない。2023年に入り作風が安定してきて、満足するグラファルにするため、現在の作曲スキルを再確認するためにリメイクした。タイトルに付け加えられている「ツー」は「2」の意味で、ミュウツーのツーに合わせて数字ではなく片仮名にした。この曲のテーマはポケモンのCPのひとつであるガブフラ。僕が2016年夏に見た名も知らぬ誰か*1のガブフラのイラスト1枚から発想を広げた。ちなみに、それが誰なのかは今でも知らない。知ったときが自分のイラスト引退タイミングだといってもいいだろう。動画の背景色はそのイラストの背景色と全く同じ色にした。キャラはオリポケ・ロゼンドの人型化で、服装はフライゴン初登場のRSの主人公ハルカ、ガブ初登場のDPの主人公コウキをイメージして描いた。持っているカードには感情を示すアイコンが描かれている。

⬇旧版の解説記事はこちら⬇

⬇聴き比べ用⬇

①2021年3月「ソウシソウアイ」

②2022年3月「グラファル」

 

BPM:123 TIME: スケール:Gブルース ジャンル:EDM、エレクトロスウィング

インストゥルメント


・リード…Creepy Piano, Magical 8bit Plug 2など

 Creepy Pianoはやはり強い…有料の2もあるらしいが、その実態を知らないし初代のままで十分。

・コード…Keyzone Classicなど

 リリースカットピアノとエレキピアノ。リリカのほうはコンプでアタックを強めて、刻んでいる。それがまたいいじゃんかの部分の刻みが気に入っている。

 

歌詞の説明

 歌詞は変更されている箇所や、同じ発音でも文字表記が違う箇所がある。新たな気持ちで説明を書き直すことにする。動画内の演出も含めて意味がある。

ああ ああ 疲れたんだ
もうね もう 限界だ
言いたい 言いたい でも言えないなんて
まあ まあ 抜かれたんだ
そうね そう 早退だ
戦力外で踊らされている

  直接ガブフラのイラストを見る機会は皆無だけど、実態は知っている。恋人や夫婦、でしょ?いつまでたっても距離が近づかないなあ…というようなもどかしさを歌詞に込めている。後半は、戦いで活躍できないこと。動画のHPが減って倒れる様子は一撃ノックアウトを表している。ポケモンで一番絶望する瞬間ってこれだよね。

 

ああ ああ 踏まれたんだ
請うね 乞う 口内を
遭えない 遭えない でも脳内なんて
まあ まあ 好かれたんだ
長年の応対だ
等対と謳い差を付けられている

 口内は別にMawのことではないんだけど…まあいいか。次に作る曲はMawの曲にしようかなと思っている。脳内はそのままの意味ではなく、非現実全般。長年の応対の部分で、2003→2023になる様子が映るが、これはルビサファの発売された2003年11月21日からフライゴンとして生を受けてたくさんのカルマを背負っているということ。つまり、この曲はルビサファの発売日ちょうどに投稿した。6行目は、剣盾の紹介のときに多くのポケモンが平等に活躍できるような調整をしたみたいなことを書いてあったのに実態は逆効果じゃないか、という批判。

 

咲いた 欠いた 集めすぎる興味は意地足す経典
ちゃんと育て上げる その反対の曰く付きの歴史
さりとてその意味借りる手間もなく見せつけてあげた
氷溶かしと化していた た た。

 旧版から歌詞が完全に変わっている場所。経典の部分にキョーテンとルビを振ってある。二行目はそのままというか、ぼかしてるというか…自分ではそのままのつもりなんだけど伝わるかな。「借りる手間もない」の意味は説明するとちょっと長くなる。ある日ラブホを見かけてラブホについて調べたところ、普通のホテルと違う点として「休憩」という料金項目があることを知った。ホテルはつまり部屋を一時的に借りるということ。休憩だとその意味がより強い。NSFWのイラストを描くのにラブホは必要ない、というのがトドのつまり。氷溶かしは旧版と一緒。

 

熱で溶けた
顔面 観念 丹念 病んで のうのうと生きているなんて
烏滸がましい上に恭しい それがまた良いじゃんか!
僕は
毎回 傀儡 代々 照れて 目先に囚われるんだって
『やりすぎくらいが ちょうどいい らしいね

 なんか惨めだったな…ということを思い出した。だったら今の心境はさらに惨めだが…。少なくとも2020年いっぱいまでは真っ当な人間だったのだが…いつからこんなになってしまったのだろうか。6行目:非現実的な誇張表現への嫌味。とはいっても僕はそれを嫌いなわけではない。『で始まっているのはBW2までのセリフ表示形式より。動画でもゲームのテキストボックスを意識している。

 

ああ ああ 抜かしたんだ
情ね もう 溶媒よ
狼狽 狼狽 ただの売り物だと
まあ まあ 委ねたんだ
問うね どうしたら
正直に伝えられるか、言ってみな?

 音が止まる部分では、ピクセルソートというエフェクトを使っている。この歌詞今見るとひたすら嫌になる。私情を挟んで悪いが説明したくない。

 

きっと きっと アレだけでよかった サメとトンボの汗、滲んで。
現実離れを受け付けるんだ 羨ましい限り
僕らは底から素直な悪気を開示した挙げ句
妖精殺しと化していた

 アレとは冒険のこと。ポケモンはゲームの中の存在だけで留まっていてほしかったという仮定法の願望。それをテーマにした曲を作ろうとしているのだがうまくいっていない。

 

熱で溶けた
顔面 観念 丹念 病んで のうのうと生きているなんて
烏滸がましい上に恭しい、それがまた良いじゃんか。
僕は
毎回 傀儡 代々 照れて 目先に囚われるんだって
やり過ぎくらいが丁度いいらしいね

 いわゆる落ちサビ。上下の黒枠と、その下に白い文字を入れるのが彼のスタイル。メンヘラゴンまでやってた歌詞の表示スタイルと一緒なのは偶然。漫画のテキストはだいたい句読点はついてないけど、ドラえもんには普通についてた。というのは旧版の解説のときにも書いてた。持ってる量が多すぎるのか、読むペースが遅いのか、漫画の入ったダンボールを引っ張り出してから1年8ヶ月が経ってもすべて読みきっていない。

 

戻れないな!
感電 罰 テンパって 売って 滔々と流されるなんて
常識らしい それに可愛らしい そのままで良いじゃんか!
僕ら
大体 曖昧 退廃 泣いて 画面に囚われるんだって
『やりすぎくらいが もっといい らしいね

 面倒だけどなんか書かなきゃ解説にならない…とりあえず、ここの韻の踏み方は結構気に入ってる。あんま飾るのも好きじゃないから簡潔に閉めよう…楽器なしでの作曲スキルは煮詰まるところまで煮詰まったはずなので、またリメイクするみたいなことは多分ない。

 

次の曲について

 先日3ヶ月ぶりに完成した新曲は来年に投稿する予定。先に言っておくと、ロージースネーク・レイジーシャークに続く「〇〇ジー〇〇ーク」第3段。12月は投稿なしになりそうだが、グラファルツーが実質12月分でもある。依頼受付を始めて2ヶ月が経ったが、いまだ何の問い合わせもないとなると、方向を変える必要があるかもしれない。まず考えられるのはEPやアルバムの配信だが、収録曲はMixとMasteringを見直す必要があるし、配信用の新曲の制作もしたいし、こっちも楽じゃない。

*1:このブログでは時々「彼」と言っている。