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「アノイドアヌビス」について

2021年8月10日にボカロ曲「アノイドアヌビス」を投稿しました!!!🐺

youtu.be

inst➡https://piapro.jp/uraishitokage

ロージースネークの投稿から気付けば2ヶ月経っていた。前の名義で活動してたときは1ヶ月に1曲、早いときで2週間に1曲みたいなペースだったから、自分の中ではちょっと遅いと思いつつも、これくらいが丁度いいのかな、とも感じている。今回も新曲を軽く解説する。

 

概要

題名の通り、エジプト神のアヌビスがテーマ。アノイドというのは英語"annoyed"で、「イライラさせられる」の意味。本当はイライラより気落ちの悩みがよかったんだけど、語感いいし、最終的に曲の主題変わっちゃったし、アノイドでもいっか、って感じ。

投稿日が8月10日なのには理由があって、それはルカリオくん。8月10日は「波動」の語呂合わせでルカリオの絵を投稿しよう、という企画があるらしく(僕は参加したことないけど)、僕はその日がルカリオの日だと把握している。アヌビスとルカリオってなんだか似てるし、ルカリオくんはゼラオラくんが好き(個人の見解)だし、どことなく重なるかな、と思いながら作った曲。

曲の話

作った順番は

メロディ→インストゥルメンタル→歌詞

近頃、ネタ切れか語彙力低下か、歌詞から考えるのが難しくなり、最初にメロディを考えるだけ考えて、そこに歌詞を当てはめたほうが作りやすいと予想してチャレンジしてみた。案の定歌詞には苦労したが、あえて主題に捕らわれず思いつく言葉を適当に入れていたら、難解な歌詞が誕生してた。そのせいで自分でも最初はこの曲で伝えたいことが何なのか分からなくなってしまった🐍

ジャンルはおそらくハウス。最初はミニマルの方針だったが、ミニマルハウスは単純なフレーズの繰り返し且つ音の迫力も極めて小さいので歌モノには向かないかな、と思って音を付け足していったら割とうるさくなってしまった。それでも静かな方だとは思うけど。2番のAメロで唐突にローファイ📼を挿入して三拍子にしてみた(BPMも122から111になっている)。ジャンルを途中で変えるのは久しぶりの試み。

最近曲の制作ペースが遅くなっている原因として、受験勉強や絵の方にモチベーションが行ったことももちろんあるが、最も大きいのは、「好きなジャンルの範囲が広くて、本当に自分が作りたいと思えるジャンルが分からない」というのが挙げられる。

インストゥルメント

・大部分…Synthmaster Player

去年の12月無料配布されていたときにもらっておいたやつ。SERUMやMassiveは無いし、ちゃんと音作りができるわけでもないので、これに頼る他はなかった。リードもベースもコードもだいたいこれ。(作曲してる身としてSERUMやKONTAKTを持ってないのは最大の恥なのでは…?)

・ギター…Virtual Guitarist IRON

ギター音源というより、決められたフレーズを演奏する「ヴァーチャルギタリスト」

普通に聞いてるだけでは分かりにくいが、音が多い方のAメロやサビでルートに合わせて鳴らしている程度。この少しが曲のクオリティを大きく変える。

・ドラム

W.A.Productionが無料で配信している7周年記念のサンプルパックがあるんだけど、それはこれまでその社が販売してきたやつから一部を抜き出して一つにまとめているやつで、様々なジャンルに対応できて、そこから大部分を取ってきてる。ローファイパートのドラムもここのループから持ってきた。ドラムの音は他にもたくさん持っているので、ドラム音源とかを買う必要はないと思っている。

・エフェクト

やはりwavesをフル活用。全部Goldにあるやつで事足りてしまう。これ以上望まないくらい足りる。中でもVitaminは音域強調にすごく役立つ。12.5%パルス波にうまくかけると、ディープかつ大音量、それでもって他の音を邪魔しないすごくいい音が出来る。トレモロをかければドラムンベースダブステップとかでも使えそうな音になる。ロージースネークでも使ってる。

マスタリングの段階で、どうも音を大きくしたい場所の音量が上手く大きくならないなと思ってMV2やサチュレーターをかけたけどそれでも大きくならなくて、最終的に1トラックの音が大きすぎて音を打ち消し合って潰れてしまっていたことに気付いた。音を大きくしすぎないのは超大事。

 

歌詞の説明

拙い言葉とその表情
深く 自覚 また知を見切り
蓋無い野蛮な性格が
公開 崩壊 宛ら罅(ひびり)

 好きな人の前では言葉が上手く出せなくて、慌てふためいてしまう。分かっているけどその状態では何も考えられない(=知の欠如)。「蓋無い」はただ韻を踏んでるだけだけど、意味があるとすれば…(数分考える)…分からんな…。公開は、そのやりとりが絵に描かれてSNSで晒し者にされること。罅(ひびり)は、「床のヒビ」とかの「ヒビ」(罅)。

討たない敵を仇にして
上手く 縋る 嵩張る叡智
輝く境界線を撫で回して
委託 甚く 派閥の対峙

一行目は語感。敵も仇も、両方「かたき」「あだ」と読める字。

叡智を持つ者でも、持ってない振りをするのは簡単。「輝く境界線」は前曲「ロージースネーク」にも入っている歌詞。三行目の意味はそっちの解説から察して。派閥っていうのは、このポケモン、オスかメスかどっちで見てるの?みたいなこと。A「私はエフィブラが好きだ」、B「いいや、俺はブラグレが好きだ」というやりとりが対峙。あくまでも例だけど。

字幕と賛美 苦い味のイマジンと
素と露は不可避の餌食になり
つまりは苦楽 加害者との契りを
あたかも認め繰り返すだけ

「字幕」は台詞。うえっ、その表現しっくりこないな、っていうのが「苦い味のイマジン」。素は素顔、露は露出、露呈。三、四行目は読み/見直される度に幾度となく繰り返されるストーリーのこと。

それは
十二時の幾何さえも 踏み躙る獣に変わって
剰(あまつさ)え許せないのに歴々と
いつか
覆る時まで塗りたくる罪を
洗い流せずに嘆き続けろ

十二時の幾何っていうのは性行為のことでーす。踏み躙る獣=人間。本来それは遊びじゃないよね?という疑問を投げかけている。僕自身にも投げかけている。人間誰しも犯罪者(そういう主題の曲の構想もある)。気付いたときに無かったことにしようとしても無駄。

揺らいだ自信と過度の帰心
強く 付録 贋作の安価
地雷の自爆を楽しみに
待ってる 輩 だけ溢れている
対 威嚇 体格恨めしい

 一行目は僕の心情。心を傷つけるものに振り回されながらも、それを追いかけずにはいられないということ。二~五行目は僕が「過度の帰心」を抱いているものを婉曲的に表している。何も考えずに歌詞を書くと全部トラウマ関連になるからみんな同じような歌詞になっちゃう…。あの人が描くポケモンの体格ほど恨めしいものは無いんだよ。

売り物と化した命を食う
お互い の破壊 感けて審理
今では手遅れ承認欲求が
中で 上がれ 様になる機知

描いてるほうも、描かれているほうも、それを見ているほうも、お互いを壊し合う。正常でなくしていく。承認欲求の根源(Twitterなど)から形になるものは多いけど、僕は全くそれに関われそうにない。サブコンも、D組も、ポケデジも、ShareSも、誰にも知られないまま(というのは言い過ぎかもしれないが)消えていく運命なんだと思ってしまう。

帰属の白まで 然るべき仕置を
青い眼差しも餌食になり
それさえ白痴の 真似事と見做され
働かせられている無垢の民

青い眼差しっていうのはゼラオラくんのこと。目青いよね???多分。必ずしもゼラオラくんのことだけを指すわけじゃ無いけど。というか完全に元々考えてた主題からズレてるから、ゼラオラくんである必要がない。アヌビスも全く関係なくなっている。くろいまなざしのほうがいいか。オリジナルでは純粋な存在であるはずなのに、勝手に穢されている。

ラスサビの一つ目は一番のサビと同じなので省略。

これは
何時までも終わることない悪夢のよう 言われてもなお
沼の底墜ちてないのに直々に
二人
過ごしたあの日までゴミ箱に捨てる
不埒な心得 嘆き続けたんだ

ここはそのまま過ぎて言うことが無い。四、五行目は、せっかく描いた絵を完成させないままで放置、もしくは削除するということ。いわゆる没絵。

苦しさで溺れ死んでた 知識はもう失くしてしまった
このままでいれば地獄も天国に代わる
地平の向こう側ほくそ笑む顔に
辛くも和楽に 噛み付き伏した

アヌビスの諦念。今までの歌詞を受けて、自分の意思では動けない体、地平(=画面)の向こうに見える人間に見られながら、諦めておとなしく人間の指示に従おう、ということ。

スネークよりも歌詞が綿密なので書きがいがあった。全体をまとめると…何だろう…二次創作されるキャラの状況・心境を僕なりに推測した結果?かもしれない。ロージースネークも二次創作、という点では共通している。というか僕が作る曲の歌詞はほとんど二次創作、及びポケモンが主題になると思う。前名義の曲も大半はそうだったし。約一年半前にオリジナル曲の投稿(「降臨」。過去記事「今まで作ったボカロ曲、一挙公開!」を参照)を始めて、技量や歌詞の作り方は変わったけど、伝えたいことは何一つ変わってない。この変わらないものを大事にしたい。捨てられたほうが本当はいいんだろうけどね。

次の曲について

11月15日は2019年にポケモン剣盾が発売された日で、それからの新要素「ダイマックス」に関連した曲を投稿しようと思っている。曲も動画ももう完成してる。でも、10月に開催されるボカコレ秋に合わせて投稿する可能性もある。スネークやアヌビスとはまた違う音楽ジャンルの曲。色んなジャンルの曲を作って、どういう曲が一番聞かれるのか、ということを確かめたいとも思っている。

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おまけ 没曲&inst

この機会に、曲は作ったけど動画にして投稿しなかったやつと、ボーカルが無いインストを投げておく。

・没曲:ヒコオシキ◆初音ミク

5月末に作った。ロージースネークの次に投稿するつもりだったが、スネークのほうでやっていた独特な調声をしていない上に、動画の絵も全然思いつかないし、一番と二番の間の間奏がマジでクオ低い。自分で二次創作をするのは好きだけど、他人のはなかなか見れない自分の境遇を歌詞にした。歌詞はこっち⏬

ブラックシティ(ミニマルハウスアレンジ)

ヒウンシティ🌁の後はブラックシティ🌃。ミニマルハウスを作りたいという思いはこっちで晴らした。ヒウンシティはちょっと耳コピした程度だったけど、今回は構成も変化を加えた。近頃は色んな音楽を際限なく聴いているので、それぞれのジャンルがどういうメロディが主体で、使ってる音はどんなやつで、ドラムパターンはどんな感じなのかというのは大体分かってきたつもり。

 

Twitterの動き、コンタクトについて

これは完全に余談になるけど、僕の曲を気に入ってくれたり、何かしらで僕とコンタクトを取りたいという方には一度読んでもらいたい。

Twitterはアカウントだけは一応あって、新曲投稿の告知はしているが、ファボリツ、フォロー、リプは絶対にしないし、通知やDMも確認しない。

Twitterを初めて使い始めたのは今から4年ほど前の2017年夏からで、当時は絵の投稿などをほぼ毎日積極的にしていたが、期待通りの反応は無く(ただ単純に当時はすごく絵が下手だったというのもある)、他の人が描いたポケモンの絵を見てその世界観、性格、画力に打ちひしがれ、Miiverse時代からずっと関わっていた人にリムられて、他にも色々あって、初冬に鬱になった。引きずらずすぐに良くなったが、もう人と関わるのは嫌になった。

時が経って2020年3月からボカロ投稿を始め、8月に再びアカウントを作り、そこからTwitterで頑張って曲の告知をしたし、Twitter投稿用にインストや絵をいっぱい描いた。しかしよかったのは最初だけで、12月にはどうやっても1ツイートごとにフォロワーが減るのみになった。ほぼ年末、ジャックポットサッドガールの絵を投稿してフォロワーが1人減ったとき、僕の心は根元から折れた。投稿してきた曲を全てPC内のデータごと削除し、もう二度と音楽を作らないと誓った。年が明けてHNを変えて、懲りずにまたボカロの投稿を始めたけど、Twitterへの恐怖は消えない。どうやっても心を傷付けるだけなら、誰の目にも触れないものならば、もう何も見ない、投稿しない方がいいと悟った。長くなったけど、これがTwitterで何も活動しない理由。

Twitterは曲投稿するときにしか見ないので、申し訳ないけどDMも反応できそうにない。DM送っている方がいたら、お手数ですがどうにかして僕とコンタクトをとる手段を探してください(手段があっても、それに僕がちゃんと反応できる保証は無いが)。僕は普段誰かと関わるつもりはないし、できれば誰とも関わりたくは無い。二次創作関連は、面倒なら僕に言わなくても大丈夫。エゴサとかしてないしどんなのを作られても気にしないけど、さすがに常識の範囲内でやってほしい。